2010年05月12日

何はともあれFramework!(その39)

今日は、驚くべき粉飾決算ニュースがありました。

「監視委、半導体装置「エフオーアイ」を強制調査

上場前、有価証券届出書虚偽記載の疑い

2010/5/12 10:12日本経済新聞 電子版

 2009年11月に東証マザーズに上場した半導体製造装置メーカー「エフオーアイ」(相模原市)が上場前に提出した有価証券届出書で、売上高を水増ししていた疑いが強まり、証券取引等監視委員会は12日午前、金融商品取引法違反(有価証券届出書の虚偽記載)の疑いで、同社本社など関係先の強制調査に入った。決算の粉飾額は100億円規模に上るとみられる。上場からわずか半年の企業に対し強制調査に着手するのは異例。同社は今月14日、上場後初の決算発表を控えており、監視委の強制調査は、投資家保護の姿勢を打ち出したものだ。
 監視委は検察当局への刑事告発を視野に、押収した資料の分析など、不明朗な経理操作の実態解明を進める。
 同社の有価証券報告書によると、売上高は08年3月期で約94億円、09年3月期には約118億円などと公表していた。
 関係者によると、同社は、実際には存在しない取引があったように見せかけて売り上げを過大に計上。09年3月期では実際の売上高は多くても数十億円にとどまるとみられる。同社は、こうした虚偽の重要事項を記載した有価証券届出書を作成し、上場前の09年10月、関東財務局に提出した疑いがあるという。
 監視委は上場の審査を通過するため、売上高の過大計上を行っていた可能性があるとみている。
 金融商品取引法は、重要事項に虚偽の記載がある有価証券届出書を提出した場合、懲役10年以下または罰金1千万円以下に処すと規定している。
 エフオーアイは1994年に設立され、半導体製造装置を製造・開発する独立系ベンチャー企業。民間信用調査機関によると、台湾や韓国などに4つの子会社を持ち、主に東アジアの半導体メーカー向けに事業展開している。」

09年3月期では多くても実際の売上高は数十億円のところ、約118億円とは粉飾のスケールが違う。「吉永康樹のCFO News」を読むと、吉永さんは、すでにこのことをご指摘されていますが、あまりにお粗末な粉飾見過ごしだと思うのは、会計を生業とするもの全員が同意するところでしょう。大株主の株式売却を180日間制限する「ロックアップ条項」の期限切れは今月19日に迫っていたとのことです。こういう時に、必ず責任追及対象になるのは会計監査人ですが、この程度の内容で、証券取引等監視委員会の手を煩わせてしまったことは、会計士業界全体にとっても大きなマイナスになるわけで、意識改革をしていかなければなりません。そんなところで、let's begin with the 34th paragraph!

時計
34 Most financial information is subject to some risk of being less than a faithful representation of that which it purports to portray. This is not due to bias, but rather to inherent difficulties either in identifying the transactions and other events to be measured or in devising and applying measurement and presentation techniques that can convey messages that correspond with those transactions and events. In certain cases, the measurement of the financial effects of items could be so uncertain that entities generally would not recognise them in the financial statements; for example, although most entities generate goodwill internally over time, it is usually difficult to identify or measure that goodwill reliably. In other cases, however, it may be relevant to recognise items and to disclose the risk of error surrounding their recognition and measurement.時計

Notes
devise : ~ を考案する

なかなか難しい文章のような気がしますが、初めの文章が言いたいことのよう。ほとんどの財務情報は、それが意図しようとするような忠実な表現に満たないリスクにさらされている、と。それはそれが偏向のためではなく、難しい場合があるとの文章です。では、その場合どうするかということで、不確実なので認識しない、もしくは認識した上で、関連するリスクを開示する場合もあると。大体、言いたいことはわかった気がします、Faithful presentation. To be continued.

『英語でIFRS - IFRS in English』
タグ:IFRS
posted by ドクトンA at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | Framework | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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